こんにちは。先日九州南部を襲った豪雨は、みなさんの記憶に新しいかと思います。また、2018年に西日本を襲った豪雨についても同様であるかと思います。
約一年経って再度襲来した豪雨。この一年間でなにか学んだことはあったのだろうかというのを考えてみたい。
西日本豪雨
2018年7月頭に唐突にやってきた、雨による災害であった。一晩中降りしきる雨にも大概の人はいつもの台風程度と思っていたのではないだろうか。私もその一人であったことを、ここで述べておく。
この時にも、避難勧告や避難指示が出ていたにも関わらず大半の人は避難をしなかった。それは、上述の通り大丈夫だろうとたかをくくっていたからだ。
しかし、そんな生半可なものではなかったのだ。気付いたときには、多くの場所で冠水や土砂崩れが発生しており、私の周辺では多くの水没車があったりごみが水面に浮かんでいた。道路が水で川のようになっていたのだ。
わたしはその時に、これはただ事ではないぞと思った。しかし、時すでに遅し。周囲の道路は冠水していて迂闊にはでることができない。加え、裏に停めてあった車やバイクはもう手遅れだった。
この時の被害は、死者20人超え家屋は3000件超えという甚大な被害をもたらした。被害には、逃げ遅れて亡くなったり負傷した方々も多数存在しており、早めの避難と豪雨対策の重要性とそれに関する考えを少しは変えるきっかけになったと思われた。 ちなみにこの時に避難していた人の割合は、内閣府調べによると約8割の人々が何の避難もすることなく普段の生活をしていたみたいだ。ほとんどの人が避難をしないで自宅の2階などに逃げれば大丈夫と思っている。このことが示すことは、雨くらいでは命を落とすとに繋がることはない程度の認識しかないということだ。
参考資料
被害状況(内閣府参考)
http://www.bousai.go.jp/updates/h30typhoon7/pdf/300722_h30typhoon7_01.pdf
実体状況(内閣府参考)
http://www.bousai.go.jp/fusuigai/suigai_dosyaworking/pdf/dai2kai/sankosiryo3.pdf
2019年九州南部豪雨
このような反省と課題があると多くの方が思われたであろう西日本豪雨から約一年越しにやってきた九州南部豪雨であるが、今回西日本豪雨で上げられた反省や課題は生かされたのだろうか。
結論から先に言うと、一部では生かされていたであろうがほとんど生かされなかった。
と言えるだろう。
今回の被害の中心は鹿児島県全域と宮崎県南部であった。被害状況は、土砂崩れが30か所を超え、死者が2名はいた模様だ。
今回、気象庁などの対応は早く異例の会見を開くなど過去に比べ早急な対応がされていたのではないかと感じた。避難指示も今回も出されていた。しかし、今回の豪雨においても多くの人は避難をせず自宅で過ごしたという鹿児島市による調査結果が出ているみたいだ。その結果、土砂崩れや洪水の被害にあわれたといったこともあったのではないかと考える。
なぜ同じことを繰り返すのか?
日本人の多くは世間というものが存在していて、自身の意見というよりも周囲に合わせることが多いとされている。つまり、みんな逃げていないから大丈夫だろう。といった心理が働いていると考えられる。
また、西日本豪雨の際にも出ていたが、2階に逃げれば大丈夫だろう。といって、たかが雨だと自然の猛威を軽く見ていると思われる。
加え、日本の避難場所の環境というのは世界的に見て良い方ではなく、悪い方であるみたいだ。我々は、これが普通と考えてきたが避難時は長期にわたるほどトイレがパンクし使用できなくなり、睡眠もろくに取れずプライバシーもなにもないというのは、先進国ではなかなかないみたいだ。
雨というのは我々が生活する中で、最も頻繁に起こっている自然の猛威であることは間違いないだろう。故に、悲惨なことになるという認識も持ちにくくなっているのではないかと考えられるのだ。たしかに、雨はないと生きていけないし普段の雨では簡単には土砂崩れになったり、災害が起こることは少ない。しかし、自然の猛威が牙をむくのは一瞬であることを忘れてはいけない。
まとめ
近年、毎年1度は必ず来ている豪雨災害であるが、雨だからと軽く見ていては足元をすくわれることになりかねない。先ほども言ったが、自然の猛威が牙をむくのは一瞬であり、その時には人間は無力であることを忘れてはいけない。明日は我が身と考え、自分の身は自分で守るよう早め早めの行動をするよう心掛けていきたいところだ。
また、日本が悪いと言っているわけではないが、学べるところや参考にできるところは海外から学び、日本にも導入しても良いのではないかと考える。この災害大国である日本なのだから。
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